FC2ブログ

2016年春合宿 7日目から9日目

こんにちは。第55期、鳥類班班長のすーです。
5月も下旬になり、動植物研究会にも沢山の新しい仲間が増えてきました。鳥類班もまた一層、賑やかになりますね!
という訳で、今回も前回に引き続き、春合宿の報告をさせていただきます。

23日(7日目)
この日も晴れました! だんだん合宿の疲れが溜まってきてるみたいで、変なことを言い出す人もいるようです。
鳥班も気をつけなければ・・・まあ今日はゆっくりと探鳥するか・・・
という訳で、この日は白浜林道に行きました。
キャンプ場を出発しようとしたとき、またギンムクドリの群れに会いました。

IMG_3183.jpg
(ギンムクドリ Spodiopsar sericeus すー 撮影)

その中の1羽がムクムクと膨れてました。
なんでしょうね、羽が濡れてます。水浴びでもしてきたんでしょうか?
でも1羽だけが濡れているところを見ると独りぼっちで水浴びしてきたんでしょうかね? ムクドリって集団で行動をするので、なんだか不思議ですね、独りぼっちって。

と、考えていると白浜林道に到着です。
白浜林道は大富林道などと同じで歩道の左右に木々が多くあり、多くの鳥が期待できそうです。
そろそろ、キンバトが見たい! という訳で、張り切って林道に入っていきましょう!

DSC_1810.jpg
(白浜林道 すー 撮影)

この日の天気予報は雨で降水確率80%だったんです。
標高が高いと天気が変わりやすいっていうのはこういうことなんですかね? とにかく、熱中症や脱水症に注意して先に進みましょう。
ここで見られたのが、ヒヨドリです。

IMG_3198.jpg
(イシガキヒヨドリ Hypsipetes amaurotis stejnegeri すー 撮影)

大きく口を開け、何かを叫んでました。
何を叫んでいるのやら・・・
朝から元気なヒヨドリとお別れし、次へ進みましょう。
林道を歩いていると、綺麗な花を見つけました。

DSC_0239.jpg
(セイシカ Rhododendron latoucheae ケセランパサラン 撮影)

実はこれは幻の花なのです。セイシカは絶滅危惧種に指定されていて、自生しているものが見られるのは珍しいそうです。
またセイシカは山の斜面に自生しているので、見るのも見つけるのも困難です。
私たちは白浜林道から見ることができました。遠かったのですが、あたりが緑の葉ばかりなので、よく目立ってました。

さて次へ向かいましょう。
歩いていると、道端でガサガサ・・・
足元で音がしたのですが、気になって近づきました。

DSC_0246.jpg
(サキシマキノボリトガケ Japalura polygonata ishigakiensis ケセランパサラン 撮影)

小さいですね。全長は約18cmしかないそうです。
でもこれってスズメよりも大きいんですよね。やはり、トカゲは尻尾が長いからでしょうね。
鳥とはまた違った感覚です。
と次に出会ったのは、またトカゲ・・・

IMG_3223.jpg
(サキシマカナヘビ Takydromus dorsalis すー 撮影)

サキシマカナヘビは樹上性の傾向が強く、枝から枝への移動に長い尻尾を利用します。西表島と石垣島、黒島の固有種であり、日本では最大のカナヘビです。
綺麗な緑色をしていますが、葉の色と同化していて、見つけにくかったです。
トカゲは敵に襲われると、自分の身を守るために自ら尻尾を切ります。これを自切(じせつ)といいます。
トカゲの尻尾には脂肪層があり、尻尾に脂肪を貯めています。これを切るということはせっかく貯めた脂肪を失うということなんです。またトカゲの中にはわざと尻尾を目立たせて、敵が尻尾に集中している間に自切し逃げるというトカゲもいるそうです。
しかし、樹上性のトカゲは樹の上でバランスを取らなくてはならないため、自切をしません。
なので、サキシマキノボリトガケやサキシマカナヘビは自切をしないトカゲとうことになります。
と、鳥類班なりにトカゲについて少し調べてみました。

ここでは他にもリュウキュウメジロ、シロハラクイナ、カンムリワシなどを見ることができました。
白浜林道の近くには田んぼがあります。ここではアオサギなどのサギ類を見ることができました。

IMG_3247.jpg
(アオサギ Ardea cinerea jouyi すー 撮影)

実は春合宿での夕飯は自分たちで作るのですが、日にちことに当番制で夕食作りをしなくてはなりません。
この日は鳥類班が担当でした。夕飯の食材を買わなくてはならないので、この日の探鳥は以上です・・・

というわけで、この日はこの辺にして買い物をしにスーパーへ行き、キャンプ場へ帰りました。
最後に観察種を載せます。
*は鳴き声のみ
12種22亜種
1.リュウキュウキジバト 2.チュウダイズアカアオバト 3.アオサギ 4.ダイサギ 5.チュウサギ 6.コサギ 7.オオクイナ* 8.シロハラクイナ 9.カンムリワシ 10.リュウキュウコノハズク* 11.ハヤブサ 12.リュウキュウサンショウクイ 13.シマアカモズ 14.オサハシブトガラス 15.オリイヤマガラ 16.イシガキシジュウカラ 17.リュウキュウツバメ 18.イシガキヒヨドリ 19.リュウキュウメジロ 20.ギンムクドリ 21.リュウキュウキビタキ* 22.キセキレイ

24日(8日目)
この日は生憎の雨でした。
んー折角の春合宿なのに・・・残念です。
でも雨が降ると案外、生物にとってはいい環境なんですよ。
雨が降ると爬虫類や両生類が出てきます。それを食べるために猛禽類が出てきます。
と、プラス思考に考えて今日も一日頑張りましょう!
今日は鳥類班としての活動はお休みです。
私は哺乳類班3名(Fくん、Sくん、Nさん)と一緒に野生生物保護センター、南風見に向かいました。
まずは野生生物保護センターです。ここで私たちはイリオモテヤマネコの目撃情報やイリオモテヤマネコの知識などの展示をみて回りました。イリオモテヤマネコの問題はロードキルですが、意外と他の動物もロードキルされてしまうんです。もちろん速度を守り、いきなり飛び出してきた動物を轢かないことが前提にあります。しかし交通量が少なければ速度を出したくなるのは必然ですよね。そのため道路にはこのような道があります。

IMG_3414.jpg
(道路の写真 すー 撮影)

これは運転手に対する「スピードを落とせ」という標識ですが、動物にとっても合図になるんです。この標識を車が踏むとガタガタと音がします。動物が「車が近づいてきてるんだな」とわかれば、道路への飛び出しはしなくなるというわけです。まあこれでロードキルがなくなるわけではないですが、島での運転は速度を守りましょう。
ここではオサハシブトガラスやリュウキュウメジロ、リュウキュウサンショウクイを見ることができました。
ここだけの話なんですが、実はまだオリイコゲラを見てないんです。いや、見られると高をくくってたので探しはしてなかったのですが、意外と見つかりませんでした。ここでようやくオリイコゲラに会えました!

IMG_0115.jpg
(オリイコゲラ Dendrocopos kizuki orii Nさん 撮影)

IMG_0112.jpg
(リュウキュウサンショウクイ Pericrocotus divaricatus tegimae Nさん 撮影)

IMG_0153.jpg
(リュウキュウメジロ Zosterops japonicus loochooensis Nさん 撮影)

いやー、久々のコゲラだぁ。
何度か「ぎー」という鳴き声は聞いてはいたのですが、姿を見せてくれませんでした。
樹皮の色とコゲラの体の色がよく似ているんですよ。だから見つけにくいということもあるんです。
しかし、キツツキは基本的に他の種とは違った留まりかたをするので、見つけやすといえば見つけやすいんです。
ここで見れたことに少し感動・・・

はい、次です。
次は南風見に行きました。
ここでは特にマングローブへ行きました。「マングローブ」というのは植物の名前ではなく、海水や汽水などの塩分を含む水でも育ち、根の形態や胎生芽を持つ植物のことをいいます。ちなみに西表島のマングローブは5~9種の植物から構成されています。

DSC_1822.jpg
(マングローブ @南風見 すー 撮影)

地面に土の塊があるのが見えますかね?
これはコメツキガニやシオマネキの食べかすなんです。
マングローブにはデトリタス食物連鎖という特有の食物連鎖が見られます。デトリタスというのは落葉や動物の死骸などをバクテリアが分解することにより、粒子状になった有機物のことです。デトリタスは干潟の表面にあり、コメツキガニやシオマネキはこれを餌とします。その時に残った食べかすが干潟に残るんです。
バクテリアにより生産されたデトリカスをカニ類が食べ、カニ類のような小動物を鳥や肉食動物が捕食する、このようにデトリカスを底辺とする食物連鎖をデトリカス食物連鎖といいます。
いやー、広大なマングローブですね・・・
私はトレッキングシューズしか持ってなかったので、奥までは進めませんでした。
ここではミサゴやダイサギを見ることができました。

IMG_3395.jpg
(ダイサギ Ardea alba alba すー 撮影)

やはり同定が難しい、サギ類って嫌だな・・・
この次は南風見田の浜に行くことにしました。
そして、車を走らせて仲間川にさしかかった時でした。覚えのある黒い車が橋に停まってました。
それはパラジウムとケセランパサランが乗って車でした。ここで2人はアオサギの群れを見つけました。

DSC_0457 (2)
(アオサギ Ardea alba alba ケセランパサラン 撮影)

私はアオサギが好きなんですw 大学近くにある川によくアオサギを見ることができます。
そのあとは哺乳類班3人と鳥類班3人で南風見に行きました。
南風見田の浜ではチュウダイズアカアオバトやシロハラクイナ、シマアカモズに会いました。
今回、南風見田の浜ではいい写真は撮れませんでした。仕方ない、この日はキャンプ場に戻ることにしました。
その帰り道、船浦で見覚えのない鳥がいました。なんだ、コイツ。カモメ類ですね。

DSC_0501 (2)
(ウミネコ Larus crassirostris ケセランパサラン 撮影)

これはサギ類よりも同定が難しいんですよね。
私自身、カモメ類を探鳥をしに行ったことがないので苦手分野です・・・
図鑑を見るとウミネコだと分かりました。よかった、種がわかって・・・
このあとはキャンプ場へ戻りました。

この日はこのへんにして、8日目は以上です。
24日の観察種を載せます。
*は鳴き声のみ
17種28亜種
1.カルガモ 2.リュウキュウキジバト 3.チュウダイズアカアオバト 4.アマサギ 5.アオサギ 6.ダイサギ 7.チュウサギ 8.コサギ 9.クロサギ 10.シロハラクイナ 11.イソシギ 12.ウミネコ 13.ミサゴ 14.カンムリワシ* 15.オリイコゲラ 16.チョウゲンボウ 17.琉球サンショウクイ 18.シマアカモズ 19.オサハシブトガラス 20.ツバメ 21.リュウキュウツバメ 22.イシガキヒヨドリ 23.リュウキュウメジロ 24.セッカ 25.ギンムクドリ 26.キセキレイ 27.ハクセキレイ 28.ホオジロハクセキレイ

25日(9日目)
この日も生憎の雨・・・
はあ、ついてない。もうすぐ春合宿が終わるのに。
ということで、この日は星砂海岸に行きました。そしてその後、古見の方までドライブに行きました。いや、本当は探鳥をしようかと思ったのですが、たまにはいいかなと思って・・・

まずは星砂海岸です。
まあ海岸なので、カツオドリとか、カツオドリとか、カツオドリがみたいなと思います! と宣言すると色々な意味でフラグが立つんですよね・・・結局見ることができませんでした、しょんぼりです。
ここでもビーチコーミングをしました。

IMG_3453.jpg
(活動写真 すー 撮影)
左から、モッキ スピリタス ケセランパサラン パラジウム

靴が濡れようがお構いなしなのか、海に向かって行きました。
ここではイシガキヒヨドリやクロサギ、リュウキュウメジロに会うことができました。
んー。この子たちはもう見てるもんなぁ。
まあ、次に向かいましょう!

ここからは古見へ向かって車を走らせます!
ここで古見岳北部にさしかかったときでした。オレンジ色のヤツが車の目の前を横断しました。ヤツガシラです。
すぐに道路横に草の中に入っていったので、はっきりみることができませんでした。く、悔しい・・・
私は去年も春合宿で西表島を訪れました。しかしそのときはタイミングが悪く、見ることができませんでした。他の班員は見ることができたんですがね・・・
なので、今回はどうしても見たかったんです。それがこんな一瞬なんて。
その後、ドライブを続けました。
時は流れ、ヤツガシラを見た場所。近くに車を停めてヤツガシラを探索しました。
ヤツガシラぁ、ヤツガシラぁ、ヤツガシラぁ・・・
と、脇道の木を見ながら歩いていると、足元からバサバサバサっ!
あわわわわわわわ!!!
これは! 念願のヤツガシラではないか!!
ここで私の念願は叶いました。ヤツガシラです。

DSC_0537 (2)
(ヤツガシラ Upupa epops saturata ケセランパサラン 撮影)

ヤツガシラは西表島の固有種ではありません。旅鳥です。ヤツガシラは渡りの途中で西表島で観光をします。それがちょうど3月なんです。今年の西表島の気温が低かったので、ヤツガシラとのタイミングが悪かったと思っていましたが、本当に見れて良かったです。
いやー、満足満足。
というわけで、この日はこのままキャンプ場へ戻りました。
もう一度いいます。本当に良かったです。

この日はこのへんにして、9日目は以上です。
25日の観察種を載せます。
*は鳴き声のみ
13種21亜種
1.カルガモ 2.リュウキュウキジバト 3.チュウダイズアカアオバト 4.アオサギ 5.ダイサギ 6.チュウサギ 7.コサギ 8.クロサギ 9.シロハラクイナ 10.カンムリワシ 11.ヤツガシラ 12.リュウキュウサンショウクイ 13.オサハシブトガラス 14.イシガキシジュウカラ 15.ツバメ 16.イシガキヒヨドリ 17.リュウキュウメジロ 18.ギンムクドリ 19.シロハラ 20.リュウキュウキビタキ* 21.キセキレイ

今回のブログはこれにて終了です。
次回は26日と27日について書きます。
最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。
スポンサーサイト



プロフィール

鳥類班

Author:鳥類班
大学周辺だけでなく様々な場所で鳥を見たり記録したりしています。ほんわかした雰囲気で活動しています。時には真剣になったり、調査データと睨めっこして考察したりします。
フィールドは日本全国!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

リンク
検索フォーム
アクセス